遊園地の富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)の宙返りコースター「ド・ドドンパ」に乗り、首を痛めたという男女2人が朝日新聞の取材に応じた。いずれもコースターが発進する際の急加速時に痛めたと訴えている。園は12日から運転を休止。国と県による事故調査に協力している。
「スタート時にいきなりビューンって加速するんですよ。その時、首がガタガタガタと上下に揺さぶられて、あ、これはまずいかもと思いました」
7月3日に富士急ハイランドを訪れ、ド・ドドンパに乗ったという20代の女性はそう振り返った。
首に違和感が生じ、降車後に動かしてみると痛みが走った。「むち打ちかな」と思い様子を見ていたが、1カ月以上たっても痛みがひかない。乗客の負傷が相次いでいることを8月20日にニュースで知り、翌日、整形外科を受診。検査を経て「第二頸椎(けいつい)の骨折」が判明したという。
ド・ドドンパのスリルと迫力は、絶叫マシンで有名な富士急ハイランドの中でもいちばんだと思う。「でも、まさかけがをするとは思わなかった」
新潟市のDJ八木誠一さん(43)は3年前に家族で行き、ド・ドドンパで首を痛めたという。
「発車した瞬間、首が後ろのシートにたたきつけられた」。降車後も寝違えたような痛みが続き、その日はもう、せっかくのレジャーを楽しめなかった。痛みは2日ほど続いたという。
この話を高校時代の先輩に話すと、「俺もド・ドドンパで痛めた」という反応が返ってきた。「自分は軽症だったからよかった。首が痛くなる可能性のあるものを乗り物にしてほしくない」と話した。
県が25日に設けた負傷者相談窓口には、27日までに22件の相談が寄せられたという。
医師「通常は考えられない」
園からの報告を受けて山梨県…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル